くらしのいろ【深緋(こきひ)】

くらしのいろ【深緋(こきひ)】



飛鳥時代から伝わる日本の色「深緋(こきひ)」

日が短くなりましたね。清少納言が「秋は夕暮れ」と語るように、日が沈む直前の赤は趣を感じます。

私たちが「深緋(こきひ)」と呼んでいる手ぬぐい。
やや黄みのある暗めの赤で、とても雰囲気があります。山の端の暮れ色とでもいうような..。

元々の「深緋(こきひ)」という色の由来は、

茜と紫とで染めたもので、「こきひ」とも「ふかひ」とも読まれる古くは飛鳥時代からある色名。
平安時代の法典、延喜式えんぎしきでは官位によって定められた紫に次ぐ高位の衣服色で高貴な色とされている。[和色:深緋より引用]

なんだそう。茜から染めた緋いろは、冠位で少しずつ変わる赤色の衣装を設定していたというのも興味深いなあと。深緋も官位の一つの衣の色で、深い赤に染められていたのでは、という解説もあります。


さて、山内武志さんの型染めの手ぬぐいでは、ご自身が考案したオリジナルの型にこの色を使用していることが多いように感じます。唐草などでは見ませんから、意識されてこの色を選ばれているのではないかと思うんですよね。また、のれんなどでは、鮮やかな赤が多く、こうした暗い赤は使うことがないようです。

手ぬぐいは、首に巻くことも多いと思うのですが、黄みがかった赤は、日本人に馴染みやすい大人の色。顔色がぱっと明るくなり、かといって派手にならず、ちょうどよいのです。また、バッグのなかから、こんなシックな手ぬぐいを出したら、ちょっとはっとしちゃいますよね。男性でも、女性でも使えるシックな色味です。

これからの季節、ちょっと肌寒いときに首元に入れたりして、セーターやシャツにもよく似合います。こうした深い赤色をスカーフのようにさっと使えるのって素敵!

 





【深緋(こきひ)|型染めの手ぬぐい】





...................

型染めの手ぬぐい 三日月模様
型染めの手ぬぐい <波紋(はもん)/三日月>

 

 

...................

型染めの手ぬぐい <水玉(中)>

 

 

...................

型染めの手ぬぐい <籠目(モザイク)>

 

 

...................

型染めの手ぬぐい 花便り
型染めの手ぬぐい <花便り>

 

 

...................

 

手ぬぐいの色を伝統色でイメージ

 

手ぬぐいの色名には、近いイメージの日本の伝統色にしています。カラーチャートを元にしているわけではありませんが、山内武志さんの染め色によく合うと考え、独自に色名をつけています。

手ぬぐいの色で、特に赤はバリエーションが多いのです。手仕事ゆえに、赤と一言で言ってもかなり幅があります。当店が名付けている赤の名前だけでも

・茜
・照柿
・朱色
・銀朱
・真紅
・中紅

…と、幅広くあります。明るい赤から暗い赤、ピンクっぽい赤、黄かかった赤などなど。
入荷するたびに赤の色味が変わりますので、どのようにお伝えするか悩ましい...。しかしながら、毎回入荷するたびにときめきがあります。

みなさんも、手仕事ならではとお考えいただき、一期一会をお楽しみいただけたら幸せです。

型染めの手ぬぐいの作品一覧を見る